バラードとは、もともと詩やそれをもとにした歌曲のことです。ショパンの曲は、もちろんピアノ独奏曲ですが、ショパンと同じポーランドの愛国詩人ミッキエヴィチの詩にもとづいて作られているので、関係があるといえます。
ショパンのバラードは、4曲あります。第1番は、マウル人が征服者スペイン人に報復するために、伝染病に自分からかかり、スペイン人に接して移していくという詩をもとに作られています。第2番は、ロシア軍に包囲されたポーランドの村の娘たちが、湖に身を投げたという詩をもとに作られています。第3番は、男の貞操を信じない女が、水の精となって男を誘惑すると、男はすぐなびいてしまうという詩をもとに作られています。第4番は、父が3人の子どもに宝を持って帰るようにと遠くへ行かせたところ、忘れたころに子どもたちは宝ではなく、妻を連れて帰ってくるという詩をもとに作られています。
カツァリス盤は、1985年のショパンコンクールで、5年間に発売されたすべてのショパンのレコードを審査員が演奏者の名前を知らされずに聞いて、最優秀レコード賞に選ばれたものだそうです。審査員といえども、演奏者の名前によって判断が違ってしまうということもあるかもしれませんから、これは公平なやり方だと思いますし、そこで最もすぐれていると判断されたわけですから、やはり、カツァリスの演奏がすぐれていたのでしょう。
わたしには、そのすぐれているところがよくわかりませんが、よくこんな曲が弾けるものだと思ってしまいます。というのは、自分で弾けるわけがないと思うからです。自分のピアノとくらべてもしょうがないというか、くらべようとすること自体ずうずうしいのですが。録音は、1984年のデジタル録音で、残響がもう少しある方がわたし好みですが、十分いいです。ピアノの音は、古い録音だと、ピアノらしさが失われてしまうような感じがするので、新しい録音の方がうれしいです。
この曲の名盤は、ポリーニ盤、ルービンシュタイン盤、フランソワ盤、アシュケナージ盤、そして古くからのコルトー盤などがあります。
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つき指の読書日記
ラムダ
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