この曲は、ブルックナー最後の交響曲で、残念ながら、第3楽章までしか完成せず、ブルックナーの死によって未完成に終わってしまいました。第3楽章まででも、演奏時間は60分を超える大作です。ブルックナーは、この曲が完成しなかった場合は、第3楽章の後にテ・デウムを演奏するように言ったといわれますが、現在、実演にしてもCDにしても、その例は多くありません。
ハイティンクの演奏は、よく、おもしろみに欠けるといわれますが、この曲については、なかなか評価が高いです。録音は1981年で、大編成の曲をよくとらえています。ブルックナーらしい重厚な響きもいいです。
この曲の名盤は、ジュリーニ盤、カラヤン盤、クレンペラー盤、ヴァント盤、シューリヒト盤jなどがあります。
この記事へのコメント
つき指の読書日記by大月清司
タロッペいたばし
ハイテンクさんの実演数回ききました。 ブルックナー(ウイーンフィル8番、ロンドンシンフォニー4番)、モーツアルト(ウイーンフィル、ピアノコンチェルト)、マーラー(4番、コンセルトヘボー)。 すべて良かったです。
タロッペいたばし
ラムダ
ラムダ
奥さまは、小澤さんの指揮で、9番とテ・デウムを同時にお聞きになったのですか。実演ではときどきあるそうですが、貴重な体験ではなかったでしょうか。小澤さんは、ブルックナーはお好きではないのですか。たしかに、小澤さんの録音ではブルックナーを聞いたことがないような気がします。
タロッペいたばし
トランペットはウイーンフィルと同じかな、いい感じでした。 トロンボーンが溶けなかった。 チューバは日本で一番うまい若い方ですが、大型楽器なのが残念でした。 指揮者から小型のほうがいいとはいわれたらしいですが。
ラムダ
放送は、5.1chサラウンドで行われたようですね。わたしも、そのうち5.1chサラウンドを聞くことができるようにしたいと思っているのですが、こういう放送が行われているのなら、早く導入したいものです。
タロッペいたばし
管の長さはトロンボーンよりちょっと長くF(へ)調の楽器です。 トロンボーン、ホルンの下を吹くのに最適です。 ニュールンベルグの名歌手、前奏曲でソロをワグナーが書きました。 それより管の長く5度低いB(変ロ)調の楽器は、ぼやっとした雰囲気を出すのに使われます。 神々の黄昏が代表。
ブルックナーが書いたのは、全てF調ウインナ・チューバです。 ウイーン・フィルでは、低音がいる7番2楽章等にはB調、あとはF調で吹きます。 日本では最近はC調というユーテリテー楽器を使うことが多いらしいです。 読響でもC調でした。 指揮者のスさんはF調のほうがいいと、チューバ奏者に言われたそうです。 次はF調にしてもらいたいです。 大型チューバですと、絵で言う紙の質が変わってしまい日本画を和紙でなくキャンバスに描くような感じになり、てょっと聴いては特に問題ないのですが、心にしみこんでこないことになります。 心にしみこんでこないブルックナーはほとんど意味がないと思います。 なぜなら、ブルックナーはへんてこな和声を使い、繰り返しがおおく、停止を多用し、調子を頻繁に変え、要するにへんてこな音楽だからです。 綺麗な音がききたければ、ポップスのほうがいいと思います。
ラムダ
タロッペいたばしさんも、ブルックナーがお好きなのでしょうね。ブルックナーの音楽を「へんてこな音楽」と書いていらっしゃいますが、「だから、いい」のではないでしょうか。
わたしもブルックナーは好きですが、チューバに限らず、楽器の音をきちんと聞きわけることなどできませんから、C調・F調のどちらで吹かれてもまったくわからないだろうと思います。
タロッペいたばし
ラムダ
タロッペいたばし
ラムダ