「カラヤンの遺産1982-1988」

 『レコード芸術』で、「カラヤンの遺産1982-1988」の紹介記事を読みました。
 今年は、カラヤンの生誕111年、没後30年にあたることから、それを記念した特別企画として、カラヤンが晩年に収録した37タイトルの映像作品のなかから、7タイトルを厳選して世界初のブルーレイ・ディスク化したのが、「カラヤンの遺産1982-1988」です。
 その7タイトルは、①ベートーヴェンの「英雄」、②R.シュトラウスの「アルプス交響曲」、③ライブ・イン・大阪1984、④ブルックナーの交響曲第9番、⑤ベートーヴェンの「合唱」、⑥ニューイヤー・コンサート1987、⑦ニューイヤー・コンサート1988です。
 映像・音ともにリマスターが施されていますが、注目は音です。いままで聞いたことがありませんが、リ・レコーディング方式を採用したというのです。リ・レコーディングとは、元の録音会場(ベルリンのフィルハーモニーとウィーンのムジークフェライン)で、オリジナル・マスター音源を現実のオーケストラと同じくらいの音量で再生してホールを響かせ再録音し、その音源とオリジナル・マスターを混ぜたものを2chステレオ用と5.1chサラウンド用にリミックスしたものだということです。
 ずいぶんめんどうくさいことをしたものだと思いましたが、それは、オリジナル・マスター音源が2chステレオのみで、ドライだと感じていたからだということです。電気的に響きを追加するよりも、そのようにてまひまをかけた方が自然な響きを追加できると考えたようです。音質が劣化しないのかと思いましたが、そのリ・レコーディングした音源だけを使うのではなく、オリジナル・マスターにリ・レコーディングした響きを追加するようなので、それほど問題はないのでしょう。新たに追加した5.1chサラウンドにおいても、まったく違和感がなく低域まで自然に響きが伸びているサウンドが創出できたといいます。
 容量の大きいブルーレイ・ディスクということもあり、そのリミックス音源だけでなく、オリジナル・マスター音源も収録されているということですから、リミックス音源の音が気になるようでしたら、オリジナル・マスター音源の音を聞けばいいわけです。
 これだけたいへんなことをしても、カラヤンの演奏は、まだまだ商売になるということなのでしょう。たいしたものです。カラヤン好きとしては聞いてみたいものですが、1枚5000円(税別)もするので、わたしには手が出ません。

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