ケント・ナガノ インタビュー

 『レコード芸術』で、ケント・ナガノのインタビュー記事を読みました。
 インタビュー記事になっていますが、実際は、コロナ禍のため来日公演がキャンセルされ、メールによる一問一答で行われたということです。
 新譜についての話が中心で、まずはペンデレツキの「ルカ受難曲」からです。録音は2018年で、カナダ初演を行った直後のザルツブルクでの公演のライブ録音だということです。これはザルツブルクで50年ぶりの再演だそうです。この作品は、前衛的な手法を取り入れつつも、それを前面には出さず、宗教曲としてのフォルムを保っているといいます。バッハの受難曲を意識しつつも、ドラマを直截に描くのではなく、「ルカの福音書」のほかに「エレミアの哀歌」や「スターバト・マーテル」などを織り込んでいるところがユニークだということです。
 もう一つは、以前からの録音に新録音を加えた、児玉麻里さんとの夫婦共演によるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集です。これには、協奏曲第0番とピアノと管弦楽のためのロンドというめずらしい作品も入っているということです。第0番は、ピアノパートは自筆譜が残っているということですが、管弦楽パートはヴィリー・ヘスが補筆したものが出版されているということです。録音にあたっては、必要に応じてヘスによる反とは違うかたちを採択しているといいます。

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