シベリウス 交響曲第6番

 シベリウスの交響曲第6番を聞きました。CDは、カラヤン盤(1967年録音の旧盤)です。  この曲は、人気はそれほどでもありませんが、はまってしまうと、一番好きになってしまうような曲と言われています。全体的におだやかで、宗教的というか思索的な感じがします。  カラヤン盤は、往年の名盤ですが、他の曲に比べて、最近はあまり評価されていないようです。録音は1967年ですが、いまだにほとんど古さを感…

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シベリウス 交響曲第7番

 シベリウスの交響曲第7番を聞きました。CDは、バルビローリ盤です。  この曲は、演奏時間が20分と少しの単一楽章でできているというように、ちょっと変わっています。第1番や第2番がわかりやすいのにくらべて、なんともとらえどころのない感じで、ちょっと困ります。シベリウスの音楽は好きな方なので、もっと何回も聞けば、いいのかもしれませんが。  バルビローリ盤は、往年の名盤で、素朴だが、作品への共感…

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シベリウス クレルヴォ交響曲

 シベリウスのクレルヴォ交響曲を聞きました。CDは、ベルグルンド盤です。  この曲は、作品7というように、シベリウスの初期の作品で、ソプラノとバリトンの独唱・男声合唱をともない、5楽章からなる大作です。  作曲のきっかけは、シベリウスが、同じフィンランドの指揮者ロベルト・カヤヌスの自作、フィンランドの民族的叙事詩「カラワラ」から題材をとった「アイノ交響曲」を聞いて感激したことにあり、その結果…

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シベリウス 「白鳥姫」

 シベリウスの組曲「白鳥姫」を聞きました。CDは、ベルグルンド盤です。  この曲は、初めストリンドベリの戯曲による劇の音楽として作曲され、のちに7曲の管弦楽組曲に編曲されたものです。ベルグルンド盤は、そのうちの第2曲「ハープ」、第3曲「薔薇を持った乙女たち」、第4曲「聞け、コマドリが歌っている」、第6曲「白鳥姫と王子」の4曲を演奏しています。  話の内容は、「ローエングリン」などのように、白…

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シベリウス 「鶴のいる情景」

 シベリウスの「鶴のいる情景」を聞きました。CDは、ベルグルンド盤です。  この曲は、劇付随音楽「クオレマ」全6曲のうち、第3曲と第4曲を合わせたものをもとにして編曲したものです。同じようにして作られたのが有名な 「悲しきワルツ」です。「クオレマ」は、「死」を意味し、母親と息子2人の死の物語です。そんな曲のせいか、悲しげというか静かな曲です。  ベルグルンドの演奏は、そんな曲をみごとに表現し…

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シベリウス カレリア組曲

 シベリウスのカレリア組曲をひさしぶりに聞きました。CDは、カラヤン盤です。  この曲は、シベリウスが新婚旅行で行ったカレリア地方の学生協会から依頼された劇のための音楽がもとになっています。その音楽から、間奏曲・バラード・行進曲ふうに、3曲を選んで組曲としたものです。とくに、3曲目の行進曲ふうにの行進曲が楽しい感じがいいと思います。  カラヤンの演奏は、語り口のうまい、完成度の高い演奏といわ…

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シベリウス ヴァイオリン協奏曲

 シベリウスのヴァイオリン協奏曲を聞きました。CDは、ハイフェッツ盤です。  この曲は、シベリウス唯一のヴァイオリン協奏曲で、次のようなエピソードがあります。1904年の初演での評判はあまりよくありませんでした。シベリウスは、翌年、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を聞いてショックを受け、この協奏曲を現在のように作りかえたのです。  ハイフェッツ盤は、決定盤的存在で、透明で鮮烈な音色による正確無…

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シベリウス 「フィンランディア」

 シベリウスの交響詩「フィンランディア」を聞きました。CDは、カラヤンの1976年録音盤です。  この曲は、シベリウスの数ある曲のなかでももっとも知られた曲といえるでしょう。初めは、交響詩ではなく、「いにしえからの情景」という劇のなかの音楽として、1899年に作曲されました。当時フィンランドは、ロシアのきびしい支配に苦しめられていたので、この劇は国民の愛国心をかきたてるという目的もあって上演さ…

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シベリウス 「悲しきワルツ」

 シベリウスの「悲しきワルツ」を聞きました。CDは、カラヤン盤です。  この曲は、「クオレマ」という劇のために作曲された音楽のなかの1曲です。「クオレマ」は、フィンランド語で「死」の意味です。戯曲「クオレマ」は、シベリウスの義理の兄が書いたもので、「悲しきワルツ」は、その最初の部分につけられた音楽で、のちに他の曲とともに演奏会用の組曲に作りかえられています。  そのあらすじは、次のようなもの…

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シベリウス 「トゥオネラの白鳥」

 シベリウスの「トゥオネラの白鳥」を聞きました。CDは、カラヤン盤です。  この曲は、彼の多くの作品と同じく、フィンランドの叙事詩「カレワラ」を題材とした「四つの伝説曲」の第2曲にあたります。初めは、第3曲だったのですが、のちに入れかえられました。曲は、黄泉の国トゥオネラの死の川に浮かぶ白鳥を描いています。この曲では、コーラングレ(イングリッシュ・ホルン)の旋律が有名で、白鳥の嘆きを歌っていま…

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シベリウス 「タピオラ」

 シベリウスの交響詩「タピオラ」を聞きました。CDは、カラヤン盤です。  この曲は、シベリウス最後の交響詩で、彼の多くの作品と同じく、フィンランドの叙事詩「カレワラ」を題材としています。「タピオラ」というのは、その「カレワラ」に登場する森の神です。森の神を描いていることもあり、力強く劇的な部分と神秘的な部分が同居しているような曲になっています。  カラヤンの演奏は、二つの面の強弱をダイナミッ…

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シベリウス 「伝説」

 シベリウスの交響詩「伝説」を聞きました。CDは、カラヤン盤です。  この曲は、「エン・サガ」とも表記されます。シベリウスの出世作となった作品で、CDの解説には、「シベリウスの個性的な技法がすでにさまざまな形で示されており、ほの暗い幻想味豊かな佳品として親しまれている。」と書かれています。だいぶ前に書いたことがあるのですが、わたしは、シベリウスの音楽には、この「ほの暗い」という言葉がぴったりだ…

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シベリウス 交響曲第4番

 シベリウスの交響曲第4番を聞きました。CDは、きのうと同じベルグルンド/ヘルシンキフィル盤です。  交響曲第3番から作風に変化があったと、きのう書きましたが、この曲は、さらに簡素な作りになりました。批評家のセシル・グレイは、この曲について「まったく余分な音符が見当たらない」と高く評価したそうです。そういわれながらも、この曲は、シベリウスの交響曲のなかでは、暗くて難解な曲といわれます。それは、…

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シベリウス 交響曲第3番

 シベリウスの交響曲第3番を聞きました。CDは、ベルグルンド/ヘルシンキフィル盤です。  この曲は、シベリウスの作曲の前期と後期のちょうど中間に位置する作品といわれています。それは、1904年にヤルヴェンパーのアイノラに引っ越したということも関係あるようです。それまでのシベリウスは、交響詩「フィンランディア」や交響曲第2番などのような彼の代表曲を発表し、名声を手にしたこともあり、享楽的な生活を…

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シベリウス 交響曲第2番

 シベリウスの交響曲第2番を聞きました。CDは、先日届いた輸入盤のベルグルンド/ヘルシンキフィル盤です。  この曲は、シベリウスの交響曲のなかでも最も知られたものといえます。とくに、第3・4楽章(続けて演奏されます。)から、ロシアの圧政に対するフィンランド人の抵抗と勝利が表現されているといわれることがありますが、それは、指揮者のカヤヌスがそう言ったからのようです。しかし、シベリウスは、そのこと…

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シベリウス 交響曲第1番

 シベリウスの交響曲第1番を聞きました。CDは、先日届いた輸入盤のベルグルンド/ヘルシンキフィル盤です。  このCDは、まだ持っていない第3番がほしくて買った第1~4番まで入っている2枚組です。2枚組でありながら、廉価盤1枚分くらいの値段ですから、ありがたいです。第1・2番は、カラヤン盤を持っているのですが、好きな曲なので、聞きくらべることができると思いました。  この曲は、ちょっとほの暗い…

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シベリウス ヴァイオリン協奏曲

 おととい買った、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を聞きました。レコードでは持っていたのですが、CDはいままで持っていなかったので、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を聞いたのは20年ぶりくらいになるんだろうと思います。  ですから、ほとんど初めて聞いたようで、第1楽章、第2楽章を聞いているときは、ほの暗いようなシベリウスらしさがあるなというくらいにしか思いませんでした。しかし、第3楽章に入ると、躍…

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シベリウス 交響曲第1番

 シベリウスの交響曲第1番を聞きました。  先日、第2番を聞いたので、第1番も聞いてみたくなりました。  この曲は、第1楽章の始まりが「ティンパニの連打の上にクラリネットが序奏主題を奏しだすのがいかにもシベリウスらしい」とCDの解説にありますが、わたしは、そのあとの弦の小刻みな音によって曲が本格的に始まるという感じのところが好きです。また、ティンパニがいろいろなところで効果的に使われているの…

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シベリウス 交響曲第2番

 シベリウスの交響曲第2番を聞きました。  この曲は、私にとって不思議な曲です。もちろん好きな曲です。第4楽章を中心に、息の長い旋律がなんともいい感じです。  しかし、聞き終わっても、充実感よりも、いつもなにか足りないような気がしてしまうのです。なぜだかわかりません。そんなでしたから、レコード時代は、演奏のせいかと思い、何枚もレコードを買ったものです。バルビローリ盤、オーマンディ盤、ロジェス…

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シベリウス カレリア組曲

 シベリウスのカレリア組曲を聞きました。  シベリウスは、交響曲第2番を聞いて興味を持ち、聞くようになりました。レコード時代に、交響曲をそろえたら、いくつかの管弦楽曲も組み合わされていました。そのなかで、フィンランディアは別格として、カレリア組曲を初めて聞き、いっぺんで好きな曲の仲間入りをしました。  それは、第3曲「行進曲風に」が、元気のいい曲だからです。第1曲「間奏曲」にも行進曲は取り入…

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