モーツァルト 「コシ・ファン・トゥッテ」

 しばらく前に録画してBDを作った、モーツァルトの歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」を見ました。  これは、ザルツブルク音楽祭2020における公演です。コロナウイルス対策で、休憩なしに一気に上演したということです。  舞台装置は簡素で、白い壁にドアが二つあるだけでした。歌手たちの衣装は現代的で、黒いスーツが基本です。  わたしは、「コシ・ファン・トゥッテ」のDVD・BDをまだ持っていなかったの…

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恩田陸 『祝祭と予感』

 恩田陸さんの『祝祭と予感』を読みました。  これは、『蜜蜂と遠雷』スピンオフ短編小説集で、六つの短編からなり、どれも音楽に関係がある話です。  そのなかでは、楽器選びに悩むヴィオラ奏者の奏の話「鈴蘭と階段」に、一番惹かれました。本当のところはどうなのか、わたしにはわかりませんが、演奏家と楽器のかかわりというのは、ああいうものなのかなと想像されました。

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バッティストーニ インタビュー

 『レコード芸術』で、バッティストーニのインタビュー記事を読みました。  最新録音が、「BEYOND THE STANDARD」の完結編となる第5集「オーケストラ名曲集」ということで、それが話の中心でした。  曲目は、「モルダウ」、「フィンラディア」、「はげ山の一夜」、「ワルキューレの騎行」、「火祭りの踊り」、「キャンディード」序曲、「管弦楽のためのラプソディ」、「エラン・ヴィタール」(バッ…

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田尻洋一 インタビュー

 『レコード芸術』で、田尻洋一さんのインタビュー記事を読みました。  田尻さんの名前をわたしは知りませんでしたが、関西を中心に活動しているピアニストです。  田尻さんは、ベートーヴェンの交響曲第7番、「コリオラン」序曲、「エグモント」序曲で、CDデビューをしたので、その話が中心でした。  CDは出さないというのがポリシーで40年やってきたそうですが、コロナ禍により演奏会がなくなり、そんなと…

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Next Stage 竹澤恭子

 きょうの朝日新聞夕刊の記事のような広告Next Stageに、竹澤恭子さんの記事が載っていました。  竹澤さんは、1986年にインディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで優勝したヴァイオリニストです。  3歳の誕生日にプレゼントしてもらったヴァイオリンが、人生を方向づけたといいます。うれしくてたまらず、早く上手になりたいと始めたレッスンだったそうです。コンクールで優勝したのは、アメリカの…

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高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト コンサート2020

 先日放送され録画しておいた、高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト コンサート2020を見ました。  これは、「観ても、聴いても、美しく、楽しいヴァイオリンアンサンブル」をコンセプトにおこなわれているコンサートで、今回は2020年10月30日、東京のサントリーホールでの模様です。  ベートーヴェンの第九、クラシックメドレー、威風堂々、チゴイネルワイゼン、タイスの瞑想曲、天国と地獄といった曲が…

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エベーヌ弦楽四重奏団のベートーヴェン全集

 『レコード芸術』の「旬の音盤ためつすがめつ」のコーナーに、エベーヌ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集が取り上げられていました。  この全集には、「ベートーヴェン・アラウンド・ザ・ワールド」というタイトルがついています。それは、世界の7都市で、コンサートを行いながらライブ録音をするというコンセプトからきています。一つの都市のコンサートが1枚のCDになっています。ですから番号順に…

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アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ

 『レコード芸術』のアニヴァーサリー演奏家のコーナーで、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの記事を読みました。  ミケランジェリは、2020年が生誕100年になるイタリアのピアニストです。  3歳でヴァイオリン、4歳でピアノの手ほどきを父親から受けたのが音楽人生の始まりだということです。19歳のとき、第1回ジュネーブ国際音楽コンクールで優勝し、審査員のコルトーから新しいリストと絶賛さ…

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「心ほぐす響きを」

 きょうの朝日新聞夕刊に、「心ほぐす響きを」という見出しの記事が載っていました。  これは、ベルリン・フィルのコンサートマスター、樫本大進さんの帰国公演に関する記事です。  今回の公演プログラムには、多くの人に、音楽で心をほぐしてもらおう、そんな思いを託しているそうです。プロコフィエフ、フランク、武満徹、ベートーヴェンという国も空気管も見せる風景も、すべてが全く異なる4人の作曲家の世界を、順…

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追悼 イヴリー・ギトリス

 きょうの朝日新聞朝刊に、イヴリー・ギトリスが亡くなったという記事が載っていました。  24日に亡くなり、98歳だったといいます。  イスラエル生まれで、10歳でパリ国立高等音楽院に入学し、12歳で首席卒業したということです。万華鏡のような色彩感と柔軟性に富むテクニックで、ヴァイオリンの魔術師と呼ばれたといいます。  1955年、旧ソ連でイスラエル人演奏家として初めて演奏会を開き、1988…

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「本誌執筆者が薦める『座右の音楽書この1冊』」

 『レコード芸術』の特集2「本誌執筆者が薦める『座右の音楽書この1冊』」を読みました。  この特集は、題名の通り、執筆者の方々がだいじにしている音楽書を、その理由とともに1冊ずつ紹介するというものです。  管弦楽法や和声に関する専門的なものは、ちょっと手が出ませんが、作曲家や演奏家についての話などは興味が持てそうな本もありました。多くの本が紹介されていますが、わたしが読んだことがあるのは、『…

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「『2001~2020 21世紀生まれ』のベスト・ディスク100」【ピアノ編】

 『レコード芸術』の特集1「『2001~2020 21世紀生まれ』のベスト・ディスク100」【ピアノ編】を読みました。  この特集は、題名の通り、21世紀生まれのベスト・ディスクを選ぼうというもので、以前のオーケストラ編に続くものです。ピアノ編となっていますが、ピアノだけではなく、フォルテピアノやチェンバロも含まれています。  選ばれているCDは、2001年以降の新しい録音ですから、『レコー…

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ジョン・エリオット・ガーディナー インタビュー

 『レコード芸術』で、ジョン・エリオット・ガーディナーのインタビュー記事を読みました。  ガーディナーの最新録音は、ヘンデルのオラトリオ「セメレ」なので、その話が中心でした。  「セメレ」は、ガーディナーの大好きな作品だということで、1981年にも録音しているので、今回は再録音ということになります。大学生のときに上演を聞いて魅了されたのだそうです。当時は歌手を目指していたので、有名なユピテル…

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荘村清志 インタビュー

 『レコード芸術』で、荘村清志さんのインタビュー記事を読みました。  荘村さんは、昨年デビュー50周年を迎え、この秋にはバリオスとタレガの作品にフォーカスしたアルバム「ノスタルジー~郷愁のショーロ」を発表しました。  若いころは、50歳くらいで引退するかなと思っていたそうです。しかし、さまざまな喜怒哀楽を経験し、こみ上げてくる多様な感情を自然と音楽に乗せられるようになってきたのは、50歳を過…

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「気鋭のバイオリニスト やっと日本の舞台で」

 きょうの朝日新聞夕刊に、「気鋭のバイオリニスト やっと日本の舞台で」という見出しの記事が載っていました。  これは、ベルリン在住のヴァイオリニスト金川真弓さんが、来年1月9、10日に読売日本交響楽団と共演するという記事です。  金川さんは、幼いころ数年日本でも過ごしますが、長く育ったアメリカの国籍を持つということです。2018年のロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールで2位、2019…

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メルコレディ インタビュー

 『レコード芸術』で、メルコレディのインタビュー記事を読みました。  メルコレディというのは、ハープの中村愛さんとピアノの山田磨依さんのデュオです。イタリア語で水曜日の意味だそうです。由来は、2人がインターネット・ラジオで毎週レギュラー番組を担当していて(9月30日で終了)、その番組の放送が水曜日だったということです。  ハープとピアノのデュオは、世界的にもめずらしいそうです。結成のきっかけ…

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「隔離なし特例疑問 音楽の力は実感」

 きょうの朝日新聞夕刊に、「隔離なし特例疑問 音楽の力は実感」という見出しの記事が載っていました。  これは、この秋のコロナ禍でのウィーン・フィルの来日公演についての記事です。  ウィーン・フィルの来日公演については、わたしも少し前に記事に書きました。コロナ禍での来日公演がよく実現したものだと思いました。しかし、そのときにはわかっていないことがありました。  それが、今日の記事でわかったの…

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「カラヤンらによる決定的名盤をアナログ・レコードで」

 『レコード芸術』の「LP藝術」のコーナーに、「カラヤンらによる決定的名盤をアナログ・レコードで」という見出しの記事がありました。  この決定的名盤とは、カラヤン、オイストラフ、ロストロポーヴィチ、リヒテルによる、ベートーヴェンのヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重協奏曲のことです。  レコードの音はというと、ベルリン・フィル特有の厚みのある低弦の存在感とスケール感、独奏チェロとヴァイオ…

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「作劇巧み 現代的エンタメに」

 きょうの朝日新聞夕刊に、「作劇巧み 現代的エンタメに」という見出しの記事が載っていました。  これは、11月28日の日生劇場における東京二期会の「メリー・ウィドー」の演奏会評です。  海外のコメディードラマの吹き替えを思わせる作劇で、日本語上演の問題となりがちなリアリティーのレベルを巧みに設定したといいます。普段オペラを見ない層にも入り込みやすい世界観を提示したということです。  演出の…

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レオポルド・ゴドフスキー

『レコード芸術』のアニヴァーサリー演奏家のコーナーで、レオポルド・ゴドフスキーの記事を読みました。  ゴドフスキーは、ことし生誕150年を迎えたフランスのピアニストです。  生まれはヴィルニュス(現リトアニア)近郊で、母の友人のアマチュアのヴァイオリニストがゴドフスキーが神童であることに気づき、レッスンを開始します。しかし、ゴドフスキーは、時間を見つけてはピアノの前に座り音出しをするので手ほ…

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「心に耳澄まし生まれる濃密な音」

 きょうの朝日新聞夕刊に、「心に耳澄まし生まれる濃密な音」という見出しの記事が載っていました。  これは、パリ在住で、2週間の自主隔離を経て、来月ツアーを行う庄司紗矢香さんについての記事です。  数々の国際コンクールを制覇していた10代のころは、トップランナーとしての使命感に縛られていたといいます。定番の名曲を弾くたびに、多くの名盤と比較されるプレッシャーに心が縮んだそうです。あるとき、はっ…

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「新時代の名曲名盤500②」

 『レコード芸術』の特集「新時代の名曲名盤500②」を読みました。  これは、『レコード芸術』恒例の企画で、今年から3年7回で完結の予定だそうです。今回は第2回で、ショパンからハチャトリアンまでです。  わたしは、この企画がけっこう好きで、CD選びの参考にしています。1曲につきCDを何枚もそろえるのが難しいので、1位でなくともランキングに入っていれば選ぶ対象にしています。  選者が変わって…

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ランラン インタビュー

 『レコード芸術』で、ランランのインタビューを読みました。  ランランの最新録音は、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」で、そのことは話題の中心でした。ランランは、20年にわたりこの曲の研究を続けてきたといいます。そんなに研究してきていままで録音しなかったのは、グールドやソコロフといった先人たちのあまりにも偉大な録音がすでにあってただ怖く、自分が取り組むならば、しっかりとした解釈に至ってからでなけれ…

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アバドのシューベルト交響曲全集

 『レコード芸術』の「レコード誕生物語」は、アバドとヨーロッパ室内管のシューベルト交響曲全集が取り上げられていました。  1986年、初めに録音されたのは第2番で、このときはまだ全集になることは決まっていなかったそうです。その録音のことは細かく書かれ地ます。録音チームとアバドのやり取りに、団員に配慮して初め電話を使い、その後スピーカーになるとか、指揮台にはスパイマイクをセットし、アバドの話すこ…

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「時空超え広がる『ゴルトベルク変奏曲』」

 きょうの朝日新聞夕刊に、「時空超え広がる『ゴルトベルク変奏曲』」という見出しの記事が載っていました。  バッハの「ゴルトベルク変奏曲」は、さまざまな楽器や編成に編曲されてきたように、音楽家にとっては霊感の泉だといいます。そこに今年、趣向の異なる録音が三つ加わったということです。  一つ目は、20世紀前半の作曲家コフレルによる室内楽版を、ピノックが指揮したもの。二つ目は、箏奏者のみやざきみえ…

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「ウィーン・フィル『悲愴』の中の美」

 きょうの朝日新聞朝刊に、「ウィーン・フィル『悲愴』の中の美」という見出しの記事が載っていました。  これは、コロナ禍のなか来日公演中のウィーン・フィルの演奏会についての記事です。  会場に一歩足を踏み入れ、演奏者全員がマスク姿で登場するのを見て、この演奏会のために費やされた努力のすさまじさがしのばれたといいます。  演奏会は、コロナ禍がもたらしたさまざまなハンディゆえに、かつてない高度な…

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イダ・ヘンデル

 『レコード芸術』の追悼特集のなかに、イダ・ヘンデルの記事がありました。  イダ・ヘンデルは、ポーランド出身のヴァイオリニストで、今年6月30日に91歳で亡くなったということです。  音楽関係サイトだけでなく、世界各国の一流紙が数千字ものスペースをとって彼女の死を伝え、改めてその存在の大きさが実感されることとなった、とありますが、わたしは、そのことに気がつきませんでした。  神童とか天才と…

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『コロナ下に響け「精神のドキュメント」』

 きょうの朝日新聞朝刊に、『コロナ下に響け「精神のドキュメント」』という見出しの記事が載っていました。  これは、大野和士さんの指揮によって初演される、藤倉大さん作曲の新作オペラ「アルマゲドンの夢」に関する記事です。  まったくの新作オペラに挑むリスクは少なくないが、未曽有のウイルス禍にだれもがおびえる時代の「精神のドキュメント」として、大野さんは「今こそ多くの人に見てもらわねば」との使命感…

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「小澤征爾の日」

 『レコード芸術』に、「小澤征爾の日」についての小さな記事が載っていました。  アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市が、2020年9月1日を「小澤征爾の日」に認定したというのです。  ボストンは、小澤さんが29年にわたって音楽監督を務めたボストン交響楽団の本拠地です。そんなことから、小澤さんの85歳の誕生日であるこの日を「小澤征爾の日」に認定したということです。  それだけ小澤さんの…

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ジョン・バルビローリ

 『レコード芸術』のアニヴァーサリー演奏家の コーナーで、ジョン・バルビローリの記事を読みました。  今年は、バルビローリの没後50年にあたります。亡くなったのは、ニュー・フィルハーモニア管との日本公演の直前だったといいます。  冒頭に、かつてシベリウスのスペシャリストとして、その交響曲の録音は規範的名演として愛聴された、とありように、わたしも、CDはシベリウスの交響曲第5・7番を持っていま…

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