シューベルト 幻想曲「さすらい人」

 シューベルトの幻想曲「さすらい人」を聞きました。CDは、ケンプ盤です。  この曲も初めて聞きました。CDの解説にはおもしろいエピソードが載っていました。シューベルトのピアノ曲は、おおむね家庭的、日常生活的なものが多く、ヴィルトゥオーゾ風の技巧は盛り込まれていないのですが、この曲には、めずらしく難しい技巧が用いられているそうです。シューベルト自身がこの曲を弾いたときには、あまりに難しくて、すら…

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シューベルト 「楽興の時」

 シューベルトの「楽興の時」を聞きました。CDは、ケンプ盤です。  「楽興の時」全曲を初めて聞きました。第3曲は、ピアノの小品集に入っていたので、聞いたことがありますが、CDを持っていなかったので、他の曲は初めてです。聞いてみると、シューベルトらしい曲だと思いました。  ケンプ盤は、往年の名盤で、しみじみといつくしむようなやさしさにあふれている、と言われていました。録音は、1967年ですが、…

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シューベルト 「白鳥の歌」

 シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」を聞きました。CDは、フィッシャー=ディースカウ/ムーア盤です。  この歌曲集は、レルシュタープ(7曲)、ハイネ(6曲)、ザイドル(1曲)という3人の詩に作曲されたもので、シューベルトの死後、友人・出版社がまとめたものです。ザイドルの詩による第14曲「鳩の便り」は、シューベルトの最後の作品とされ、白鳥は死に際してもっとも美しく鳴くといわれることから、「白鳥の歌…

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シューベルト 交響曲第9番「ザ・グレート」

 シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」を聞きました。CDは、少し前に買ったワルター盤です。  この曲は、テンシュテット盤を持っているのですが、しばらく聞いたことがありませんでした。ですから、曲自体どんなだったか忘れていたくらいです。聞いてみて、メロディーメーカーといわれるシューベルトらしく、魅力的な旋律がたくさん登場することを思い出しました。  ワルター盤は、1959年の録音ですが、い…

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シューベルト ピアノソナタ第20番

 シューベルトのピアノソナタ第20番を聞きました。CDは、先日届いたアラウ盤です。  この曲は、第19番・第21番とともに、シューベルトの死の数週間前に完成された三部作のような作品です。CDの解説によれば、第19番は、ベートーヴェンの影響がシューベルトの個性に同化されているのに対し、第20番と第21番は、大規模な構成のうちに詩的な世界が広がっていくという、後期のシューベルトのスタイルが示されて…

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シューベルト アルペジオーネ・ソナタ

 シューベルトのアルペジオーネ・ソナタを聞きました。CDは、ノラス盤です。  この曲は、名前の通り、アルペジオーネという楽器のために作曲されたのですが、現在はほとんど使われていないので、チェロ・ギター・ヴィオラなどで演奏されます。ノラスは、チェロで演奏しています。しかし、ほかの楽器では、うまく演奏できない部分もあるということで、アルペジオーネの演奏ではどんななのだろうと思います。  この曲は…

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シューベルト 「ます」

 シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」を聞きました。CDは、レヴァイン他盤です。  わたしは、室内楽はあまりピンと来ない曲が多いので、まだそれほど聞いていません。「まだ」というのは、これからはもっと聞いていきたいという気持ちがあるからです。しかし、この曲とドヴォルザークの「アメリカ」は別格で、どこをとっても、親しみやすい旋律で、よく聞く曲です。  レヴァイン他盤は、あまり話題にならなかったと…

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シューベルト 「死と乙女」

 シューベルトの弦楽四重奏第14番「死と乙女」を聞きました。CDは、ハーゲン四重奏団盤です。  この曲は、第2楽章で、以前に作曲した歌曲「死と乙女」のピアノ伴奏パートを主題とする変奏がとりいれられているので、この名前がつきました。4楽章とも短調で書かれ、全体が悲哀感に満ちています。  ハーゲン四重奏団の演奏は、清新な感銘を与える客観的・合理的な演奏といわれています。録音は、1985年で十分い…

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シューベルト 軍隊行進曲

 シューベルトの軍隊行進曲を聞きました。CDは、オーマンディ盤です。  この曲は、ピアノの連弾曲として作曲されました。3曲からなりますが、第1番がとりわけ有名で、シューベルトの軍隊行進曲といえば、普通この第1番をさします。  オーマンディ盤は、管弦楽編曲版です。だれが編曲したのか、CDの解説にもありませんでしたし、ちょっと調べてもわかりませんでした。しかし、編曲はみごとで、最初から管弦楽曲と…

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2つのトリオをもつドイツ舞曲と2つのレントラー

 シューベルトの2つのトリオをもつドイツ舞曲と2つのレントラーを聞きました。CDは、ピリス/セルメット盤です。  この曲のことは、知りませんでしたが、軍隊行進曲がほしいと思って手に入れたピリス/セルメット盤の最後に入っていました。とくに期待もせずに聞き始めたのですが、舞曲というせいか(レントラーも舞曲の一種ですし)、軽やかでかわいらしい曲で、気に入ってしまいました。6分半ほどの曲ですから、すぐ…

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シューベルト ロンド

 シューベルトの2曲のロンド(D.608・D.951)を聞きました。CDは、ピリス/セルメット盤です。  2曲とも連弾曲で、ロンドということもあって楽しい曲です。D.608は、軽やかにそして華やかに始まります。D.951は、シューベルトの死の直前に書かれたこともあり、深みもある曲です。  ピリス/セルメットの演奏は、いつも同じことを書いていますが、息はぴったりという感じで、意識しなければ、連…

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シューベルト 幻想曲

 シューベルトの幻想曲を聞きました。CDは、ピリス/セルメット盤です。  この曲は、シューベルトの最後の年である1828年に作曲されたピアノ連弾曲です。シューベルトの四手のためのピアノ曲のなかの最後を飾る大作で、楽章はわかれていませんが、切れ目なく演奏される四つの部分からできているので、4楽章構成とも考えられます。  わたしは、たぶんこの曲を初めて聞いたと思うので、ピリス/セルメットの演奏が…

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シューベルト 軍隊行進曲

 シューベルトの軍隊行進曲を聞きました。CDは、ピリス/セルメット盤です。  3つの軍隊行進曲といわれるように、シューベルトの軍隊行進曲は3曲あります。そのなかでも第1番がとりわけ有名で、シューベルトの軍隊行進曲といえば、普通この第1番をさします。  3曲ともピアノ連弾のために作曲されています。ピリス/セルメット盤は、「四手のためのピアノ作品集」という題名がついているように、シューベルトの連…

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シューベルト 歌曲集

 シューベルトの歌曲集を聞きました。CDは、フィッシャー=ディースカウ盤です。  わたしは、「魔王」が聞きたくてこのCDを買いました。いま、こういった歌曲集はあまり人気がないようで、「魔王」を収録した歌曲集で手ごろなものは、このCD以外に選択肢がありませんでした。  このCDは、「ザ・ベスト・オブ・シューベルト」というタイトルがついているように、「野ばら」「魔王」「死と乙女」「楽に寄す」「ま…

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シューベルト 交響曲第3番

 シューベルトの交響曲第3番を聞きました。CDは、クライバー盤です。  この曲は、シューベルトが18歳のときの作品です。わずか18歳という気もしますが、シューベルトは、31歳で亡くなっていますから、その生涯からすれば、早いとは言えないのかもしれません。曲の感じは、ベートーヴェンよりもハイドンやモーツァルトの影響が強いといわれます。クライバーのおかげもあって、わたしは初めて聞いたのではないかと思…

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シューベルト 「冬の旅」

 シューベルトの歌曲集「冬の旅」を聞きました。CDは、プライ/サヴァリッシュ盤です。  この曲集は、ミュラーの詩にシューベルトが曲をつけたもので、24の歌曲からできています。その歌曲全体としては、若者がさすらいの旅に出て、そのなかでさびしさや悲しみを感じるようなことにいろいろ出会う、というようなことを歌っています。  プライ/サヴァリッシュの演奏は、抒情と人間味ある名演といわれています。指揮…

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シューベルト 「ザ・グレート」

 シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレート」を聞きました。CDは、テンシュテット盤です。  この曲は、以前からなじんでいた交響曲第9番と書きましたが、最近では、第8番と表記されることが多いようです。シューベルトの生前には演奏されなかったのですが、兄の手元にあった楽譜をシューマンが発見し、メンデルスゾーンの指揮によって初演されました。この曲について、シューマンが、「天国的長さ」と言ったことは有名…

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シューベルト ピアノソナタ第16番

 シューベルトのピアノソナタ第16番を聞きました。CDは、ポリーニ盤です。  この曲は、第16番となっていますが、ピアノソナタとしては最初に出版されました。4楽章形式をとり、その構成の面からもシューベルトのピアノソナタのなかでは重要な作品です。第1楽章は、重々しい感じで、繰り返し出てくる旋律がとても印象的です。第2楽章は、一部激しくなるところもありますが、全体的にはやさしく歌うような感じです。…

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シューベルト 即興曲D.935

 シューベルトの即興曲D.935を聞きました。CDは、ブレンデル盤です。  即興曲D.935は、おととい聞いた即興曲D.899に続いて作曲されたものです。D.935も4曲からできていますが、それを四つの楽章とみる考え方もあり、シューマンはそのように考えていたようです。  わたしは、レコード時代、この曲も持っていたと思いますが、やはり、まったく覚えていませんでした。しかし、D.899にくらべて…

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シューベルト 16のドイツ舞曲

 シューベルトの16のドイツ舞曲を聞きました。CDは、ブレンデル盤です。  ドイツ舞曲というと、モーツァルトのものが有名ですが、多くは舞踏会などで実際に踊るための曲として作られました。シューベルトのこの曲も、友人たちと踊るために作られたもののようです。  そういう性格の曲のせいか、楽しく親しみやすい曲が多いです。16曲もあるのですが、みな短いので、踊るのにはちょっとせわしないような気がします…

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シューベルト 即興曲D.899

 シューベルトの即興曲D.899を聞きました。CDは、ブレンデル盤です。  シューベルトの即興曲D.899は、4曲からなり、晩年に作曲されたものです。シューベルトは、ほぼ同じ時期に、やはり4曲からなる即興曲D.935も作曲しています。即興曲というのは、名前のように即興で演奏するものではなく、自由な形式で作られた曲というものです。  わたしは、レコード時代この曲を持っていたと思いますが、まった…

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シューベルト 「未完成」

 シューベルトの交響曲第8番「未完成」を聞きました。CDは、ワルター/ニューヨークフィル盤です。  この曲は、最近、第7番といわれることが多いようですが、わたしは、「未完成」といえば、第8番というイメージが強いので、昔のまま第8番と書きました。  この曲がなぜ未完成なのかということは、昔から、いろいろいわれてきました。しかし、2楽章形式や緩徐楽章での終結といった、交響曲としては、異例中の異例…

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シューベルト 「美しき水車小屋の娘」

 シューベルトの歌曲集「美しき水車小屋の娘」を聞きました。CDは、しばらく前に買ったヴンダーリヒ盤です。  「美しき水車小屋の娘」は、「冬の旅」・「白鳥の歌」とともにシューベルトの三大歌曲集のひとつです。ミュラーの詩による20曲からなり、粉職人の若者が、旅に出て、美しい水車小屋の娘に惹かれるのですが、狩人が現れその恋は破れ、若者は小川に身を投げてしまう、という内容です。  20曲は、1. さ…

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シューベルト 「ます」

 シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」を聞きました。CDは、ギレリス/アマデウス弦楽四重奏団盤です。  「ます」という題名は、この曲の第4楽章がシューベルトの歌曲「ます」 の旋律をもとにした変奏曲であるためにつけられたものです。ピアノ五重奏曲というと普通は、ピアノと弦楽四重奏ですが、この曲は、第2ヴァイオリンがなく、かわりにコントラバスが入るという、変則的な編成になっています。また、楽章も五つ…

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