ブルックナー 交響曲第3番

 ブルックナーの交響曲第3番を聞きました。CDは、届いたばかりのクーベリック盤です。
この曲は、「ワーグナー」という名前で呼ばれることもありますが、最近は以前よりも使われなくなったようです。クーベリック盤にもその表記はありません。「ワーグナー」という名前は、ブルックナーも使っていたようですが、尊敬するワーグナーに献呈したことと、ワーグナーの音楽からの引用がたくさんあることによります。ただ、ワーグナーの音楽からの引用については、その後の改訂でほとんど削られてしまいました。
 ブルックナーの他の曲もしばしば改訂が行われていて、演奏する上においては、楽譜の版の問題がつきまとうのですが、この曲は、その版のことがとりわけ問題になります。クーベリック盤は、第2稿をもとにしたエーザー版を使っていますが、よく演奏されるのは、第3稿をもとにしたノヴァーク版第3稿といわれるものです。第2稿というのは、ブルックナーがこの曲の初演のときに使ったものですが、その演奏会は大失敗だったそうで、その理由の一つは、ブルックナーの指揮がへたくそだったからだそうです。その演奏会を聞いていたというマーラーは、のちに名指揮者になるのですが。
 わたしは、ブルックナーの曲は、1曲につき複数のCDを持っていないので、版のことはそれほど気にしていません。とりあえず、その曲の名盤といわれるものを買っているという感じです。複数のCDを持てるようになれば、聞きくらべもできるのでしょうが、わたしの場合、きっとよくわからないだろうと思います。
 レコード時代は、名盤の誉れ高いベーム盤を持っていたのですが、CDは初めて買ったので、曲についてはすっかり忘れていて、初めて聞くようなものでした。ブルックナーらしい曲だとは思いますが、金管楽器のファンファーレにしても、アダージョにしても、わたしがブルックナーを好きな理由の一つである、とぼけた感じがするスケルツォにしても、なんだか中途半端な感じがしました。第4番以降の曲と違って、まだブルックナーらしさが十分に出ていないように感じました。そういった印象は、何回か聞いてみるとまた違ってくるのかもしれないのですが。
 クーベリックの演奏は、第4番(わたしも持っています。)とともに、スケールの大きな名演といわれていると思いますが、わたしには、そうらしいというくらいしかわかりませんでした。録音は、1980年で、いいと思います。ただ、ちょっと気になったのは、音の重心が真ん中やや右にあるように感じ、もう少し左右に広げた方が曲のスケール感が出るのではないかと思ったことと、ティンパニの音がこもるように感じたことです。その二つについては、わたしの再生装置の問題かもしれないのですが。
 この曲の名盤は、他にベーム盤、ヨッフム盤、カラヤン盤、ヴァント盤、インバル盤などがあります。

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この記事へのコメント

  • つき指の読書日記

     ブルックナーの交響曲第3番は心にしみ込んできますよね。派手さがない分、無頼向きですね
    2009年07月05日 10:03
  • はるか

    こんにちは。
    いろいろ参考になります。ありがとうございます(^^♪
    2009年07月05日 16:04
  • ラムダ

     つき指の読書日記さん、ブルックナーの交響曲第3番は心にしみ込んできますか。わたしがきのう聞いただけでは、そこまではわかりませんでした。これから何回か聞いていけば、そのことが分かるようになるかもしれません。
    2009年07月05日 22:18
  • ラムダ

     はるかさんは、以前からCDをお持ちだったのでしょう。わたしは、何十年ぶりかに聞いたので、初めて聞いたようなものです。それでも、参考になるようなことがありましたか。
    2009年07月05日 22:20

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