『ロジェストヴェンスキー、「シャルク版」の奇跡』

 『レコード芸術』の連載「旬の音盤ためつすがめつ」で、『ロジェストヴェンスキー、「シャルク版」の奇跡』という見出しの記事を読みました。
 これは、ロジェストヴェンスキー指揮読売日響によるブルックナーの交響曲第5番のライブ録音盤についての記事です。演奏会は、スクロヴァチェフスキが指揮する予定でしたが、亡くなってしまったので、ロジェストヴェンスキーが代役となりました。第5番は当初のプログラムだったということですが、シャルク版というのは、ロジェストヴェンスキーによるもののようです。
 演奏は、プログラムには65分と書かれていたのに、実際は80分くらいかかったというように、テンポがかなり遅かったようです。おまけに、楽譜に指示がないということですが、ヴァイオリンをソロで弾かせることがあちこちにあったということです。また、演奏にか直接関係ないかもしれませんが、終楽章のコーダしか出番がないバンダが、第1楽章から一番後ろのひな壇に1列で並んでいたというのが、視覚的にもユニークだったといいます。というように、シャルク版というと有名なクナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル盤よりもかなり変なことをしていると書かれています。
 シャルク版とはどんなものかというと、基本的な方向は、ワーグナー的にすることで、スケルツォのトリオのあとの反復を短くするなど、長すぎるという思われる部分のカットと、打楽器を入れたりして響きをより派手にするというものだそうです。弟子による改ざん版だといいう批判も強いということですが、原典版が終楽章の盛り上がりに欠けるところがあるので、最後だドカーンと終るシャルク版にも価値があるのではないかといいます。
 わたしは、クナッパーツブッシュ盤をレコードで持っていたのですが、いまCDでは持っていません。ですから、どんなだったか、まったく覚えていないのです。第5番は、第8番とどちらが一番かというくらい、ブルックナーの交響曲のなかでは好きな曲なので、シャルク版の演奏を改めて聞いてみたいと思いました。

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